伝説のサイドバックが、サッカーをしているところを見たことがないーーそれもそのはずで、伝説のサイドバックは今はランナーだからボールを蹴らないし、競技場に来てもフィールドではなくその周りをグルグルとまわってしまうので、芝生の上に立つことすらない。
サッカーというのは不思議なもので、ボールさえあればすぐに始められるのが売りなのにメンバーが揃わないと試合すらできない。
それならばフィールド周りのトラックをグルグルと回ってしまったほうがすぐに体を鍛えられる。僕も堪え性のない人間なので、ランニングかサッカーか、という二択を迫られたら、迷うことなくランニングを選ぶだろう。
そう思っていた。
しかし。
ある日のことだった。
僕は例によって走欲に襲われ、走るのにいい場所がないか探していた。
競技場の回りをぐるぐる回るコースに行き着いた瞬間、どこかから伝説のサイドバックが現れたのだ。
僕は咄嗟に自分のボールを差し出すとーー最早これを扱わねばならぬ運命なんだと覚悟したのだろう。畜生、なんてテクニックだ。三擦り半だ。
つい少し前までは頭になかったのに、またたく間にこの情況。とにかく、僕はボールを奪い返してゴールへぶち込まなくてはいけなくなった。
ボール。
ゴール。
鉄壁の守備を抜けて、ボールをゴールへと蹴り出した。
先っぽが入ってーー完全にゴールラインを越えた。
ごぉぉーーーーーるぅ!!!!
時計の針を確認し、ゆっくりとピックアップする。ロスタイム時間内だ。延長試合料金は必要ない。
しかし、ボールをゴールから取り出したあと、僕はあることに気がついた。
ボールは二つあってはいけない。
ファウルだ。完全にファウルだ。
僕は、その場に、崩れるようにして倒れた。失敗だ、なんてことだ。
orz
無効、再試合。
日程は、来年3月30日(土)
場所は同じく上尾運動公園サブトラック。
ランナーがサッカーをしたらどれだけ強いのか。
興味ある人は、選手として参戦でも、観戦がてらフィールド周りのトラックをグルグルするもよし。
キラキラもじゃもじゃムラムラベロベロ、エビバデカモンっすよ。
オレオ監督の采配に注目。
てか、
22人集まんねーと、
おじゃんなんで助けてください( ;∀;)
だいたい、そんなとこ。
(やりすぎ?)