佐藤まーの地下ブログ

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2018年11月

伝説のサイドバックが、サッカーをしているところを見たことがないーーそれもそのはずで、伝説のサイドバックは今はランナーだからボールを蹴らないし、競技場に来てもフィールドではなくその周りをグルグルとまわってしまうので、芝生の上に立つことすらない。


サッカーというのは不思議なもので、ボールさえあればすぐに始められるのが売りなのにメンバーが揃わないと試合すらできない。

それならばフィールド周りのトラックをグルグルと回ってしまったほうがすぐに体を鍛えられる。僕も堪え性のない人間なので、ランニングかサッカーか、という二択を迫られたら、迷うことなくランニングを選ぶだろう。






そう思っていた。


しかし。


ある日のことだった。






僕は例によって走欲に襲われ、走るのにいい場所がないか探していた。
競技場の回りをぐるぐる回るコースに行き着いた瞬間、どこかから伝説のサイドバックが現れたのだ。


僕は咄嗟に自分のボールを差し出すとーー最早これを扱わねばならぬ運命なんだと覚悟したのだろう。畜生、なんてテクニックだ。三擦り半だ。



つい少し前までは頭になかったのに、またたく間にこの情況。とにかく、僕はボールを奪い返してゴールへぶち込まなくてはいけなくなった。





ボール。
ゴール。





鉄壁の守備を抜けて、ボールをゴールへと蹴り出した。


先っぽが入ってーー完全にゴールラインを越えた。






ごぉぉーーーーーるぅ!!!!









時計の針を確認し、ゆっくりとピックアップする。ロスタイム時間内だ。延長試合料金は必要ない。

しかし、ボールをゴールから取り出したあと、僕はあることに気がついた。








ボールは二つあってはいけない。








ファウルだ。完全にファウルだ。


僕は、その場に、崩れるようにして倒れた。失敗だ、なんてことだ。



orz






無効、再試合。


日程は、来年3月30日(土)

場所は同じく上尾運動公園サブトラック。



ランナーがサッカーをしたらどれだけ強いのか。

興味ある人は、選手として参戦でも、観戦がてらフィールド周りのトラックをグルグルするもよし。



キラキラもじゃもじゃムラムラベロベロ、エビバデカモンっすよ。



オレオ監督の采配に注目。



てか、

22人集まんねーと、


おじゃんなんで助けてください( ;∀;)



だいたい、そんなとこ。






(やりすぎ?)



栗原ハーフマラソンは、実においしい大会です。

コースはフラット、ほどよい道の波打ちに、スナック彩の打ち上げと、好記録が出る最高の条件がそろっています。







誰からも気に入られて、大事にリピートされています。
ランナーは栗原ハーフのコースさえ見ると、早く走らせろ、走らせろ、というのでした。








しかし栗原ハーフはさらにおいしくなろうと、若柳町から飛び出ました。伊豆沼までやってくると、伊豆沼の白鳥にむかって云いました。



「白鳥さん、白鳥さん。ランナーと一緒にはばたいて、晩秋の伊豆沼の風になってください。」



「おや、お前は栗原ハーフだな。ようし、まかせておけ。」



白鳥は水面から飛び立ち、ランナーたちとともにはばたき始めました。
ランナーたちは白鳥を追いキロ4を切ってはしりました。

ランナーたちは大声をあげて泣き出しました。


(ああ、つらい、つらい。マラソンはこんなにもつらいんだなあ。でも、一時間と数十分はこうしていなきゃいけない。)


ランナーは白鳥を追って、ヨロヨロになってしまいました。


(これで僕は美味しくなれたんだろうなあ。つらさをがまんして、走る。たいへんな話だなあ。)






栗原ハーフは折り返すと、スライドが始まりました。声援を味方につけると、ランナーたちは勢いよく踊って走り始めました。


「白鳥さん、白鳥さん、僕をもっと速く引いてください。」


ランナーがそう云うと、白鳥は仲間の雁を呼び、鳥の大群を作ってランナーたちを引き始めました。


ランナーたちは伊豆沼の風になりました。




申し上げます。申し上げます。私はハムを故障してしまいました。

このままでは得意のお道化芝居もままなりません。


痛みに耐えかね、私は立石のセンベロ飲み屋の扉を出鱈目に開けました。


これは、レバタレ。
これは、タンシオ。
これは、酎ハイ。


うわっはっは、と私は可笑しくなりました。これは真っ当な人間の生活ではありません。


~~~~~~


私は賭けに出て、最後の競技場の扉を開きました。
新設のブルータータンがありました。
でも更衣室は前のままです。


カツリクは、まず利用券を買わねば入れません。
私に立ちはだかったこの厳然たる事実は、私を体育館へと向かわせました。

タッチパネルを押し、競技場利用券を選んで、三百円を入れる。そうれ、俺ならできる。

自分で自分を鼓舞しながら、私はトラックに立ちました。


私にトラックを走る資格はあるのでしょうか。きっと、あるのです。あるはずなのです。

「許してくれ」

そう呟きながら、私はキロ7で走りました。


~~~~~~


カツリク、正式名称葛飾区奥戸総合スポーツセンター陸上競技場。


よい走りをしたあとで一杯の酎ハイを啜る。

もつ煮から立ち上がる湯気が顔に当たって
あったかいのさ。


キラキラ、もじゃもじゃ、ベロベロ。

誰でも自由参加だよ。
どうにか、なる。
そしてU-KOママに怒られる。



~~~~~~


恥の多い改修工事を終えました。



生まれ変わって、すみません。

2時間制で、すみません。

駅から遠くて、すみません。

浦安に勝てるのは飲み屋の豊富さくらいで、すみません。


大々的に参加者を募ったって、ご近所さんか沿線住みじゃないとわざわざ来ねーであろう僻地の練習会なのにこんな肥溜めで告知して、すみません。



あ、金曜日の話っす!!

センベロ後、果たして私は無事栗原へ向かえるでしょーか!??





披露抜きジョグばっかだとA面で書けるネタがないぇ。。


妻から無視されてるからといってこんなブログ遊びばかりしていて、すみません。



既読スルー既読スルー既読スルー既読スルー( ;∀;)


UU4人って、なんか発見されてる!?



まあいい。


このブログには「オナニーの仕方」についてが書かれている。
それ以上でもそれ以下でもない。

何ら実用性はないし、深い洞察があるわけでもない。
始めから終わりまで、本当にそれだけしか書かれない。

毎年十月になると、ノーベル文学賞が発表されるが、村上春樹が受賞することはあり得ないだろう。「脳減るぶんがく賞」すら無理だ。


ちなみに僕はハルキストではない。

「河合隼雄に会いに行く」の中で、コミットメントとデタッチメントについて触れられている。

村上春樹の世界にコミットメントするほど、徐々にデタッチメントしていくという逆説的な行動に出るのが彼の小説を読み漁った者の末路だろう。

そういう意味ではマラソンにも一気にコミットメントした分、今はデタッチメントしつつある時期といえるのかもしれない。



収録するオナニー話はなるべくバラエティに富むよう工夫する。
近代から現代までのオナニー、代表的な海外のオナニー、右や左で、それと特徴的な文体のオナニーもいくつか。

ここで少しばかり例をあげると、太宰治、三島由紀夫、トマスピンチョン、アンドレブルトンなどの合計百十人である。
一部人間じゃないものが交ざっているのは、ご愛嬌ということで許していただきたい。


このブログは軽く読んであははと笑って、そっ閉じした瞬間にすべてを忘れるようなオナニーを目指して書きたい。

好むと好まざるとにかかわらず、どの記事も単なるオナニーが書かれるはずだ。


ほんとの毒吐きはすぐ消すある種のくだらなさだけを書こうと、僕は決意している。そういう類いのものだ。



世の中には様々なブログがあり、どのブロガーも自分だけの文体を確立しようと腕を磨いている。

ブロガーとはそういうものだ。そこに意味はない。
元来の性分で、そうしてしまうのだ。

このブログを読んで、その一端でも感じてもらえたら嬉しい。



~~~~~~


このブログを書くにあたって、多くの作品を参考にさせてもらった。
とりわけ、カッキイツカンクロエモの一連の著作には、大きなインスピレーションを受けている(ほかに読者名乗り出てもらえたら随時ここに追記します笑)。

二人への感謝を述べて、この文章を終わりにしたい。


2018年11月 自宅から神宮外え……松戸市民公園に発つ夜に。



村……いや、

ジェームズぼっきー

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